ご挨拶
日本の皆さん、こんにちは。私にとって大河ドラマの音楽を担当させていただくのは非常にエキサイティングなことです。幼少のころより、軍記小説やドラマに囲まれてきた私にとって、日本の「明智光秀」の物語は、冒険や挑戦や賭けや裏切りなどダイナミックな歴史的出来事に彩られていて、大変興味深いものです。もしシェイクスピアが同じ時代に生きていたなら、感銘のあまり筆をとり、悲劇の大作を世に残したことでしょう。「麒麟がくる」には若き信長や秀吉など、天下統一を目論もくろむ個性豊かな武将たちが登場します。音楽はそれに応えるべく、パワフルかつ多彩な旋律と響きで表現したいと思っております。NHK交響楽団による躍動感に満ちたメインテーマの演奏も楽しみにしております。
John R. Graham
2019.03.08